テラピーク、セラーリサーチ、アドバンスドリサーチを使った海外市場向けリサーチ方法
海外市場(主にeBayなど)で商品を販売する際、テラピーク(Terapeak)やeBayのセラーリサーチ、アドバンスドリサーチといったリサーチツールを活用することは非常に有効です。これらのツールは、市場動向や商品需要、価格相場、競合状況などを多角的に分析できるため、リスクを抑えつつ利益率の高い商品を見つける手助けになります。
以下では、プロの視点での具体的なリサーチ方法・ノウハウをまとめています。
1. 基礎知識と使い分け
テラピーク(Terapeak)
- 特徴:eBay公式が提供している分析ツールで、過去の売上データ・平均落札価格・落札率・季節ごとの需要などを把握できます。
- メリット:
- 成約済み商品の過去履歴が確認できる
- カテゴリやキーワードごとの売れ筋・売上傾向がわかる
- 競合セラーの分析が容易
- 活用例:
- 「○○(商品名)+特定キーワード」で検索し、平均販売価格と落札率をチェック
- 期間を広めに設定(3ヶ月~1年)し、季節性や需要のピークを確認
eBayのセラーリサーチ
- 特徴:主に他のセラーをリサーチして、同業者の主力商品や販売戦略をチェックします。
- メリット:
- 競合セラーの出品状況や在庫状況がわかる
- そのセラーの過去落札データ(フィードバックや在庫数など)をチェックできる
- 活用例:
- 「トップセラー」で絞り込み、人気商品を洗い出す
- 価格設定や送料設定などを参考にする
アドバンスドリサーチ(Advanced Search)
- 特徴:eBayの検索機能をさらに細かく条件指定できる機能。終了済みオークションや特定のセラー・国別など、検索条件を詳細に設定可能。
- メリット:
- 売れ筋や売れていない商品を見分けやすい
- キーワード、カテゴリー、価格帯、商品の所在地など詳細条件でリサーチ
- 活用例:
- Sold Listings(落札されたアイテム)だけを表示して落札価格の相場観をつかむ
- Completed Listings(終了したすべてのアイテム)も確認し、売れ残りとの比較をする
2. リサーチ全体の流れ
- 大まかなトレンド・人気カテゴリを把握
eBayのトップページや「Trending on eBay」などをチェック。加えて、GoogleトレンドやSNS(Instagram、Twitter、TikTokなど)も活用して海外でバズっているキーワードを探します。 - テラピークでデータを俯瞰
商品カテゴリやキーワードを入れ、販売数・平均価格・売上合計を確認。
季節性がある場合は、過去12ヶ月のデータをチェックし、需要のピークを探ります。 - アドバンスドリサーチで落札状況を深堀り
「Sold Listings」を中心に絞り込み、いくらで売れたか、出品数に対してどのくらい売れたか(落札率)をチェック。完売までの日数や出品パターン(オークション形式・即決形式)も分析します。 - 競合セラー分析
同じ商品を扱う競合セラーの価格帯や送料設定、リスティング品質(タイトル、写真、説明文)などを比較・参考にします。 - 利益計算 & テスト出品
仕入れ価格や送料、eBay手数料・PayPal手数料などを考慮して実質利益を試算。
見つけた商品を少量または小ロットでテスト出品し、反応を見ます。
3. プロが意識しているポイント
ポイント1: シーズナリティ(季節性)とトレンド
- シーズナリティ:夏物・冬物・イベント商材(ハロウィン、クリスマス、ブラックフライデー等)は時期を外すと売れ行きが落ちるので、いつ需要が高まるのかをテラピークの売上推移で把握。
- トレンド:一時的に爆発的に売れる商品(フィジェットトイ、キャラクターグッズ等)はブームが去ると売れにくくなるため、早期参入と撤退のタイミングが重要。
ポイント2: 利益率の確保
- 単価が安い商品や重い商品は国際送料の負担が大きく、手数料や広告費用を考慮すると赤字になるリスクが高い。
- eBay手数料、決済手数料、管理費用などを含め、最低でも15%~20%のマージンが取れるかを確認。
ポイント3: 競合差別化
- 商品内容の付加価値:付属品をセットにする、オリジナルマニュアルを追加するなどで差別化。
- リスティングの質:タイトル・写真・説明文のクオリティによって売れ行きが大きく変わる。
- 送料・発送スピード:日本郵便やFedEx、UPSなどを使い分け、速く安く届ける仕組みづくりを構築。
ポイント4: ブランド規制・知的財産保護
- ブランド品を扱う際は正規ルートの仕入れ証明を用意し、偽物やコピー品と疑われないよう注意。
- キャラクターやブランド名をキーワードに使う場合、知的財産権の侵害やルール違反に該当しないかを事前確認。
4. 実践的なリサーチ手順の例
- ヘルス & ビューティーカテゴリをリサーチしたいと仮定
- テラピークで「Health & Beauty」全体の売上推移や平均落札価格を1年間スパンで確認
- アドバンスドサーチでトップセラーがどんな商品をどれくらいの価格で販売しているかチェック
- ターゲット商品・キーワードを決める
- 例:日本国内で安く仕入れられる「コンパクト美容家電」や「化粧品サンプルセット」など
- 選んだキーワードをテラピークで需要と競合度を分析
- アドバンスドサーチによる深堀り
- 「Sold Listings」フィルターで落札価格を調べる
- 落札数と出品数の割合(落札率)や完売までの日数をチェック
- 競合セラーを調査
- 人気商品のリスティングを行っているセラーを数社ピックアップ
- セラーのストアページから他に売れている商品や価格設定、発送方法を分析
- 利益試算 & テスト出品
- 1アイテムあたりの仕入れ+送料+手数料=合計コストを算出し、落札相場との差額を確認
- 利益率が確保できそうなら少量出品でテスト開始し、売れ行きを見ながら追加仕入れを検討
5. 効率的にリサーチを回すためのコツ
- マクロ → ミクロの段階的アプローチ
まずはカテゴリ全体の動向・トレンドを把握し、その中から有望な商品を絞り込み、さらに詳細に分析します。 - キーワードの多角的アプローチ
商品名だけでなく、型番・ブランド・用途・関連キーワードなど複数の切り口でリサーチし、漏れを減らします。 - ライバルが多すぎる商品を避ける
テラピークやアドバンスドリサーチで出品数が過剰な商品は価格競争に陥りやすいため、ニッチなカテゴリーや差別化可能なアイテムを狙うのが得策です。 - テスト販売のサイクルを短くする
eBayは出品後の反応をすぐ確認できるので、テスト出品→結果分析→改善を小回りよく回します。 - ブランド・IP侵害トラブルの回避
海外の人気ブランドやキャラクター商品は通報されやすいので、正規ルートで仕入れられない場合は避ける方が安全です。
まとめ
テラピーク・セラーリサーチ・アドバンスドリサーチを組み合わせることで、海外市場(eBayなど)で売れる商品を体系的にリサーチできます。リサーチ時には、 「需要・供給バランス(落札率)」「季節性・トレンド」「価格競争力」「利益率」「正規ルートの仕入れ可否」など多角的な視点で検証することが重要です。
さらに、テスト出品を活用して、少ないリスクで市場の反応を確かめながら在庫をコントロールしましょう。こうしたプロ目線のリサーチ手法を使うことで、無駄な在庫リスクや価格競争に巻き込まれるリスクを抑え、効率よく利益の出る商品を見つけられるようになります。